3月8日(木)14:00~15:30 まじわーる宮前において、障害基礎講座 まじわーるdeまなぶ「発達障害について②」を開催しました。
当日は15名の方々にご参加いただきました。
今回は、川崎市発達相談支援センター 所長:阿佐野 智昭 氏から前回に引き続き基本的な発達障害についてのお話をしていただき、
その後、当事者:陶山 智子さんからお話をしていただきました。
以下に陶山智子さんからお話の内容を引用させて頂きます。
41歳の時に離婚。夢だった「結婚」「お金」「家」「仕事」のすべてを失います。 発達障害の検査の結果、自分がLD(学習障害)・ADHD(注意欠陥多動性障害)と分りました。 この時、自分の人生で初めて「希望」が持てたと感じたこと。また「安心」もしたことでした。 そして、これまでの生き辛さを感じていたのは、自分は「障害」による特性だったと納得がいったから...とのお話です。 幼少期から他の子との「違い」を感じていたこと。 両親や周囲の偏見、そして葛藤。 それでも高校受験を前にして、家庭教師(大学生)との出会いは、大変な苦労はしたものの無事高校に入ることができ、その後の高校生活も予習・授業・復習と他の人の3倍勉強することを課すことで、常に上位の成績でいられる3年間を過ごすことができたこと。 就職もデパートに勤めることはできたものの、やはり他の人の3倍努力することを課すことで、4年半働くことができたこと。 幸い縁あって結婚。 子どもも2人恵まれるも、上の子は心臓疾患で、学校ではいじめのもあって不登校。 念願のマイホームも購入したものの、次第に返済できなくなり手放したこと。 夫婦仲も疎遠となり離婚したこと... 今、「自分」が分って現在は、放課後デイサービスで指導員として働いてます。 家族は、いわゆる普通の人はいませんが、なんとか3人で暮らしています。 皆さん(受講者)にお伝えしたいことは、まだ「自分」の障がいについて、「気づいてない当事者の方たちがいたら、早く気づいてほしい。」と思ってお話しています。 |
本当に大変貴重なお話を…ありがとうございました。
今年度の「まじわーるdeまなぶ」も終了となりました。
来年度も引き続き「まじわーるdeまなぶ」を企画して皆さまに呼びかけていきますので、よろしくお願い致します。
生活支援センター 一同